第78回秋季全道高校野球大会(12日開幕、プレド)の公式練習が10日、大和ハウスプレミストドームで行われた。春夏通じて5度の甲子園出場を誇る古豪・苫小牧東は、2年生が修学旅行中のため1年生8人で練習を実施。
2年生12人のほか、前川護監督も8日に修学旅行へ出発。この日は1年生に3年生部員1人とOB1人も加わって守備中心の練習を行った。松浦碧コーチ(30)は「OBが快く協力してくれたので何とか(公式練習に)来ることが出来た。他の球場よりもファールゾーンが広かったり、フェンスが高かったりする。見た目がかなり違うので、2年生にもそこら辺の情報をしっかり伝えたい」と説明した。
2年生は広島、関西への修学旅行中で、明日11日に帰道する。バットを宿舎に送って素振りを行っているほか、ボールも持参するなどして最低限の調整は続けている。1年生からグラウンドの感触を伝えるほか、この日撮影した打席からの映像も共有する予定だ。
進学校対決となる立命館慶祥戦まで、全員での練習は開会式が行われる12日のみ。初戦には吹奏楽部を含めた約400人の生徒らが応援に駆けつける予定で、正捕手の松崎柚斗(1年)は「2年生がいないから出来ないではなくて、2年生の穴を埋められるような練習をしてきた。今回も学校の人がたくさん来るので良い姿を見せたい」と力を込めた。