ロックバンド「羊文学」が10日、東京・日本武道館でアジアツアーの最終公演を迎えた。自身初となる同所公演には、9日からの2日間で計2万人が集結。
デビュー5年目にして、ついに武道館へたどり着いた。ボーカルの塩塚モエカは「今日は来てくれてありがとう。武道館きれいです。うれしい」としみじみ。ファンが持つペンライトで彩られた客席を前に「ライトきれいだよ」とうれしそうに笑みを浮かべた。
羊文学は2020年にメジャーデビュー。23年9月にリリースしたテレビアニメ「呪術廻戦」第2期「渋谷事変」のエンディングテーマ「more than words」が大ヒットし、一気にその名を広めた。
今回のツアータイトルは「”いま、ここ(Right now, right here.)”」。その意図について塩塚は「その場所その場所に自分がいて良いって思えるようになれたら良いなと思ってつけた」と説明。自分の存在意義を探しながら生きているといい「今日のこの場所が自分が生まれて良かったんだって思えるためだとしたら、全然無駄なことじゃなかった」と聖地のステージをかみ締めた。
バンド2度目となるアジアツアーはこの日で完走したが、15日からは仏、英など全6か国を巡る欧州ツアーが開幕。