大阪・ABCテレビのニュース情報番組「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」(土曜・前9時30分)が11日、生放送され、冒頭で自民党の高市早苗・新総裁と新執行部の誕生、そして公明党の連立離脱を取り上げ、10日に石破茂首相が発表した「戦後80周年見解」もピックアップした。

 政治ジャーナリストの青山和弘氏は「過去の談話を否定するんじゃないんだと。

ただ、その先に『なぜ戦争を避けることができなかったのか』を追記したいという思いで出した。(ただし)閣議決定もしていない総理大臣の私的な見解。退任が決まっている総理大臣がこういうことを発表する姿勢について議論があるかなと(思う)」と解説した。

 ゲストで保守派の論客として知られる自民党・西田昌司参議院議員は「(見解を出すことに我々は)反対でしょう」とバッサリ。「だって退任が事実上決まってるのに何か発言すること自体全く意味がない。意味がないことをやりたいのは、自分の名前を残しておきたいということ。(石破氏の見解を)ちょっとしか見てませんが、あの時の世界情勢に(ついて)何も言ってない。その解釈…日本の解釈と東京裁判の解釈が違う。(でも)学者も含めて検証を誰もやっていない。石破さんにはその資格すらない。イタチの最後ナントカみたいなものですね」と痛烈に批判した。

 さらに、やはり保守派の元内閣参与の藤井聡・京大大学院教授も「日本は議員内閣制の国。

国会の代表が内閣総理大臣。もう総裁じゃなくなってる。ヒラの議員。離婚の調停して判子ついて役所に持っていくのに2、3日かかっているみたいな話(単なる時間的なギャップ)じゃないですか。総総分離って言ってね、総裁と総理大臣が分離している状態って本来の総理大臣じゃない。だからこんなことをする資格は彼には全くないんですよ。許せない!」と語気を強めていた。

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