◆2025 JERA クライマックスシリーズ セ・ファーストステージ 第1戦 DeNA6―2巨人(11日・横浜)
巨人がDeNAに敗れ、CS第1Sの初戦を落とし、後がなくなった。今季11勝を挙げた先発の山崎伊織投手は、2回に筒香嘉智外野手のソロ本塁打で先制を許し、3回にも筒香の適時打などで2点を追加され、若林楽人外野手の2ラン本塁打で1点差としてもらった後の6回に再び筒香にソロアーチを浴び、6回5安打4失点、104球で降板した。
巨人は2回、DeNAの先発・ケイ投手から先頭の岡本和真内野手、岸田行倫捕手が連続四球を選ぶと、若林楽人外野手が初球に送りバントを決め1死二、三塁と好機チャンスを作った。リチャード内野手は二飛、スタメン復帰の吉川尚輝内野手は申告敬遠で2死満塁となり、山崎は空振り三振に倒れ、無得点に終わった。
直後の2回、山崎が先頭の4番・筒香嘉智外野手に投じた123キロのスライダーを右翼スタンドに運ばれ、1点を先取された。
山崎が3回に2点を追加された。先頭の林琢真内野手に左前打、送りバントでの1死二塁から、蝦名達夫外野手に左前打され、二塁から林が生還し、2点目を奪われた。さらに1死一塁、桑原将志外野手の打席でカウント2ボールの後の一塁けん制球がボークと判定され、一塁走者が二塁へ進み1死二塁。桑原には死球を与え1死一、二塁となり、佐野恵太外野手は二ゴロに打ち取るも併殺にはならず2死一、三塁とピンチが続き、筒香に右翼線へのタイムリーを許し、3点目を失った。
巨人が4回に反撃。1死から岸田行倫捕手がチーム初ヒットの右翼線安打で出塁すると、6番でスタメン起用の若林楽人外野手が左中間スタンドへの2ラン本塁打。1点差とした。
山崎が6回に痛い追加点を奪われた。4、5回を3者凡退に抑えていた山崎だったが、6回1死から筒香にこの試合2本目の被弾となる左翼ポール際へのソロ本塁打。
7回からは2番手でバルドナード投手が登板。いきなり先頭の林を四球で歩かせ、送りバントで1死二塁とされピンチに。代打・フォード内野手を見逃し三振に打ち取った2死二塁で、3番手の船迫大雅投手に交代した。
船迫は蝦名達夫外野手を遊飛に抑え、4番手の中川皓太に交代。しかし中川は四球のあと2者連続安打と試合を作ることができず、1死も取れないまま マウンドを降りた。5人目・田中瑛斗も流れを取り戻すことはできなかった。
雨の中、巨人応援席は上段ウィング席の一部だけ。巨人ファンは最後まで声援を届けたが、つらい1敗となった。