◆2025 JERA クライマックスシリーズ セ・ファーストステージ 第1戦 DeNA6―2巨人(11日・横浜)
青く染まったスタンドが揺れるのと同時に、巨人・山崎伊織投手(27)は眉間にしわを寄せ、ため息をついた。2―3の6回1死。
4番に屈した。筒香には2回先頭で右翼席へ先制ソロを浴び、0―2の3回にも2死一、三塁から右翼線への適時打を打たれた。最速149キロ。4回から回をまたいで4者連続三振を奪うなど立ち直りかけたが、6回に痛恨の2発目を食らい「最後の1本は打たれてはいけなかった」とうつむいた。
4回に若林の2ランで1点差に迫っていただけに、「2点をとっていただいたところだったので、なんとしても流れを切らないといけないところだった」と反省。今季チームトップの11勝を挙げてチームをけん引してきた山崎は、悔しさをかみしめながら、最終S進出の望みを仲間に託した。(水上 智恵)