◆米大リーグ 地区シリーズ第5戦 ブルワーズ3―1カブス(11日、米ウィスコンシン州ミルウォーキー=アメリカンファミリーフィールド)

 カブス・今永昇太投手は2勝2敗で迎えた地区シリーズ第5戦の敵地・ブルワーズ戦にブルペン待機したが、登板機会はなく、チームは敗れて今季終了となった。試合後、取材に応じた左腕は「正直言って通用しなくなってきてる。

それはもう紛れもない事実なんで。これは体感ではなくて、いろんな数字を見た事実で、自分の中で話してるんで、正直言って別人にならなければ、ちょっとこの世界で生き抜くのは苦しいかもしれないんで、そういう風になれるようにトレーニングを積む必要があると思いますね」と来季を見据えた。

 今永は、6日(同7日)の地区シリーズ第2戦の敵地・ブルワーズ戦は先発して、3回途中46球で2本塁打を浴びるなど5安打4失点でKO。中4日で起用することもできたが、総力戦となるため、リリーフ待機したが、登板はなかった。今ポストシーズンでは2試合に登板(先発1)し防御率8・10と苦戦していた。「やはりシーズン最後とここであんまり力になれなかった。シーズンを乗り切る投球術と、やはりこのポストシーズンで出力を上げるような、先発ピッチャーだったらこうやって短いイニングだったら、例えば94マイルとか95マイルとか、そこだけじゃないんですけども、やはり出力を上げるような別の投球が全くできなかったんで、シーズンとここじゃ全く別の別物なんで、それができなかったってのがまず課題かなと思います」と前を向いた。

 この日、カブスは初回に先発左腕のポメランツがコントレラスにソロを浴びて先取点を献上。直後の1点を追う2回先頭で1打席目に立った誠也は、1ボールから2球目の剛速球を右中間席に運び叫びながらガッツポーズを作った。3試合ぶりの一発で、試合を振り出しに戻した。101・4マイル(約163・2キロ)をはじき返しての本塁打は、2008年以降のポストシーズンで最も速い球を捉えてのアーチとなった。

 両軍とも2回から継投に入る中、試合が動いたのは4回。

カブス2番手で元ソフトバンクのレイが2アウトを簡単に奪ったが、2死走者なしからボーンにソロを浴びて、ブルワーズに勝ち越しを許した。その後満塁となったが、3番手のパレンシアがオルティスを遊ゴロに打ち取って切り抜けた。1点差で踏ん張りたかったが、7回に2死からキトレッジがチュラングにソロを被弾。2点差に広げられ、本塁は遠かった。

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