◆サッカー◇高円宮杯Uー18プリンスリーグ東海 第14節 浜松開誠館2-0ジュビロ磐田Uー18(11日・浜松開誠館総合G)

 3位の浜松開誠館が2位のジュビロ磐田U―18を2―0で退け、連勝。プレミア参入戦出場圏内に勝ち点1と迫った。

前半33分にFW田窪悠己(3年)が2戦連発弾で先制。同39分にはMF川合亜門(3年)が追加点を挙げ、守備陣は磐田攻撃陣を完封。浜松開誠館は次節、18日に首位の清水エスパルスユースと14時から三保で対戦する。

 168センチのFWが再び浜松開誠館に勝利を呼び寄せた。前半33分、田窪がこぼれ球に反応。「監督にはまずはシュートから、と言われていたので右足を振り抜いた」。ボールはクロスバーに当たった後、ゴールへと吸い込まれる。小柄なストライカーは大きなジャンプで喜びを爆発させた。

 春に右足中指脱臼骨折で2か月近く離脱した。県総体は復帰途上で、全国総体では2試合とも途中出場。「けがをしている時もコツコツ努力してきた」。トップチームに合流してからも、持ち前のスプリント力を高めるトレーニングなどに打ち込んできた。

 前節の藤枝明誠戦は前半28分に田窪が決めて勢いに乗り、9発のゴールラッシュ。2位・ジュビロと直接対決での2戦連発に青嶋文明監督(57)は「スピードはあるし、ボールを収められる。体を当てるのがうまい」と評価。またもやV弾を決め、シュートの精度という課題も解消されてきた。

 参入戦出場圏内に勝ち点1差に迫り、次節は清水との対戦。その後は選手権期間に入り、プリンスリーグは一時、中断する。「こういう状況で清水と試合ができるのは大きい」と青嶋監督。総体に続く選手権での県2冠へ勢いをつけるために、首位のオレンジ軍団も撃破する。(塩沢 武士)

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