◆米大リーグ 地区シリーズ第5戦 ブルワーズ3―1カブス(11日、米ウィスコンシン州ミルウォーキー=アメリカンファミリーフィールド)

 ナ・リーグ中地区2位から頂点を狙ったカブスが11日(日本時間12日)、2勝2敗で迎えた地区シリーズ第5戦で、同地区王者のブルワーズに敗れて敗退が決まった。「4番・右翼」でフル出場した鈴木誠也外野手(31)は2回にソロを放ちチーム唯一の得点をたたき出したが4打数1安打。

今永昇太投手(32)はブルペンで待機していたがマウンドに上がることはなかった。

 今季のカブスは、タッカー、誠也、ハップ、ホーナー、ブッシュ、クローアームストロングら主力打者が1年を通じて安定感を見せ、先発陣もボイド、レイ、タイヨン、今永のベテラン陣と若いホートンがうまく融合して2ケタ勝利が4人。救援陣も成長株のパレンシアを中心に踏ん張った。

 そんな中で今季のカブスにとって大きな存在だったのは、40歳のベテラン、ジャスティン・ターナー内野手だ。14~22年にドジャースに所属していたベテランは、今季の出場80試合ながら精神的支柱としてチームを支えた。今永も「ジャスティン・ターナー選手が入ってきて、彼のリーダーシップから学ぶことはたくさんあった。ぼくにとって今年の学びは、メジャーってすごい自由なイメージ、結果を出せば何でもOKなんだというような世界だと思っていたけど、彼が入ってすごい統率を感じた。自分の好き勝手にやる選手がいなくなった。彼のリーダーシップを今年1年目の当たりにしただけでも、自分の野球人生に生きると思う」とターナーに感謝しながら、「本当に素晴らしいチームでした」とまとめた。

 誠也も「ポストシリーズを経験してる選手が数多く入ってきた中で、こうやって(ポストシーズンに)行って、みんなでこういう悔しい思いっていうのを味わってやるっていうのは、みんな自身も多分、普通にポストシーズン行かずに終わるのか、ここで終わるのかってのは全然違うと思う」と振り返った。そして誠也は「来年も楽しみ」とも口にした。

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