◆2025 JERA クライマックスシリーズ セ・ファーストステージ 第2戦 DeNA7✕―6巨人=延長11回=(12日・横浜)
巨人がDeNAに連敗し、CS第1Sで敗退となった。打線は初回に佐々木俊輔外野手の先頭打者アーチ、中山礼都内野手の3ランとスタメン起用にこたえた2本の本塁打などで5点を先制したが、直後に先発の戸郷翔征投手が2本のアーチで5失点で同点に追いつかれた。
スタメンで1番に起用された佐々木俊輔外野手が1回、ジャクソン投手から右翼スタンドへプロ初アーチとなる先頭打者本塁打で先制。2死から岡本和真内野手が左前打、岸田行倫捕手は四球を選び一、二塁とすると、スタメン出場の中山礼都内野手も右中間スタンドへ3ラン本塁打をたたきんだ。さらに打順が7番に上がった吉川尚輝内野手が中前打、リチャード内野手の遊ゴロ失策での2死一、二塁とチャンスと作ると、戸郷の中前打で二塁から吉川がかえり5点目を奪った。
ところが直後、同点に追いつかれた。1回1死から桑原将志外野手に三塁線を抜ける二塁打を許し、佐野恵太外野手に右翼スタンドへの2ラン本塁打。続く筒香嘉智外野手に四球、牧秀悟内野手は遊飛に打ち取ったが、山本祐大捕手の中前打で2死一、二塁となると、石上泰輝内野手に左翼ポール際への3ラン本塁打を浴び、まさかの同点となった。戸郷は4回の打席で代打を送られ、3回6安打2被弾の5失点で降板。4回からは継投に入った。
2番手の西舘勇陽投手は4回を3者凡退。5回は1死から蝦名達夫外野手に中前打、桑原を空振り三振に打ち取ったところで、3番手・バルドナード投手が登板し、佐野を左飛に抑えた。
7回は5番手で中川皓太投手が登板。1死から林琢真内野手にファウルで粘られ19球目で四球を与えると、阿部慎之助監督は6番手で大勢投手を投入。代打・松尾汐恩捕手の初球に林が二塁盗塁を狙ったがタッチアウト。後続も打ち取った。
大勢は回またぎで8回もマウンドにあがり、先頭の蝦名達夫外野手を振り逃げ(空振り三振と暴投)で出し、さらにけん制悪送球で無死二塁。送りバントで1死三塁とされ、佐野をカウント3ボールとなってから申告敬遠で歩かせた1死一、三塁となったとことろ大勢に代わってマルティネス投手が登板。筒香を空振り三振、牧には死球で2死満塁となったが山本を遊ゴロに打ち取り、無失点で終えた。回またぎで9回もマウンドにあがったマルティネスは3者凡退に抑え、延長戦に入った。
延長10回、DeNAの6番手・佐々木千隼投手から途中出場の若林楽人外野手が右前打、送りバントで1死二塁、岡本和真内野手は申告敬遠で一、二塁となったが岸田行倫捕手は二ゴロ併殺打に倒れた。延長10回からは8番手で田中瑛斗投手が登板し、捕手は小林誠司に交代。
延長11回に巨人が執念で勝ち越した。延長10回から登板のDeNAの6番手・佐々木千隼投手から途中出場の小林誠司捕手が先頭で左翼線二塁打で出塁。代走・増田大輝内野手が送られ、吉川尚輝内野手の送りバンドで1死三塁、代打・坂本勇人内野手は申告敬遠で一、三塁となったところで、佐々木から坂本裕哉投手に交代。坂本が二塁盗塁を決め1死二、三塁、途中出場のオコエ瑠偉外野手の四球で満塁とすると、佐々木の一塁へのボテボテの当たりで増田大がホームイン(記録は内野安打)した。
しかし、田中瑛が回またぎで登板した1点リードの延長11回2死から、石上に二塁内野安打、二塁盗塁を許し2死二塁とされ、林に左前タイムリーを打たれ同点。代打・度会隆輝外野手の右前打で2死一、三塁となり、蝦名に左前にサヨナラ適時打を打たれた。