◆2025 JERA クライマックスシリーズ セ・ファーストステージ 第2戦 DeNA7×―6巨人=延長11回=(12日・横浜)

 巨人がDeNAに連敗しCS第1Sで敗退した。投手陣は先発・戸郷が5点の援護をもらってマウンドに上がったが、初回から2被弾するなど5失点で同点とされた。

 それ以降は西舘、バルドナード、船迫、中川、大勢、マルティネスと継投で無失点に抑えていたが、11回にようやく打線が勝ち越したその裏。この日が2連投で回またぎもしていた田中瑛が2死二塁で林に左前適時打を浴びて同点。さらに2死一、三塁で蝦名にサヨナラ打を浴びた。

 杉内俊哉投手チーフコーチは、まず先発・戸郷について「気合が入ってたんですよ、ブルペンから。野球って怖いですね。5点取って5点取りかえされるのは初めて見た。戸郷は苦しいシーズンだった。でもやっぱりそういう時がある。ずっと順風満帆ではいかないので野球人生は。これを糧にしてもらって、来年また飛躍してほしいなと思います」と背中を押した。

 この試合だけに限らず、今季は中継ぎ陣が奮闘。「中継ぎ陣もよく頑張ってくれたのでね。

1年間よくやってくれました」とたたえ、「かなり無理させましたけども負ける訳にはいかなかったので」とこの日は総力戦で救援陣にあとを託した。敗戦投手となった田中瑛については「瑛斗は攻めれないですからね。来年もっとワンランク上の投手になれるように良い経験をしてくれたと思います」と語った。

 今季の2ケタ勝利は山崎(11勝)のみ。先発陣は苦しいシーズンとなった。杉内コーチは「長いイニング投げられない投手もいましたし、中継ぎ陣に負担をかけて先発陣もそこはわかっていると思う。それも含めて来年成長してくれたら」と語り「やっぱり100球を超えられない投手が結構多かったし、1年間もたない、ガス欠する投手もいました。それは技術的な問題なのか色々ありますけど、鍛え直すしかない。我々コーチができるのは鍛え直して、来年もっとすごいピッチャーになっているってところ。我々の仕事かなと思います」と語った。

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