◆米男子プロゴルフツアー ベイカレント・クラシック・レクサス 最終日(12日、神奈川・横浜CC=7315ヤード、パー71)
昨年の日本ツアー賞金王で、今季は米ツアーを主戦場にする金谷拓実(27)=SOMPOひまわり生命=が9バーディー、ボギーなしの62をマークし、通算14アンダーでツアー自己最高の4位に入り、来季シード獲得に望みをつないだ。ツアー11勝の松山英樹(33)=LEXUS=は67で回り、20位で今季米ツアーを終えた。
金谷の右拳がしなった。16番で3メートル、17番で2メートル半を沈める3連続バーディーに渾身(こんしん)のガッツポーズ。「後半の勝負所でいいパットが入った。本当にいいラウンドになった。積み重ねてきた結果が今日は出た」。この日の全体2位のビッグスコアをマーク。5月のCJカップ・バイロン・ネルソンの5位を上回る自己最高フィニッシュを日本のギャラリーの前で決めた。
前半だけで5つ伸ばした。10アンダーのボードとともに10番のティーグラウンドに現れた金谷に、スタンドから大歓声が送られた。「応援の力はすごく支えになった」。21位だったサンダーソンファームズ選手権(ミシシッピ州)を終えて7日朝に帰国したばかり。
大会前は135位だった年間ポイントランキングは113位に浮上。残りは4試合。100位以内に与えられる来季のシード獲得へ望みをつないだ。「ランキングも少し上がった。最後までチャンスはあると思うので自分らしいプレーを続けたい」。16日開幕の日本オープン(栃木・日光CC)に出場後、挑戦者は再び海を渡る。(高木 恵)