◆学生3大駅伝開幕戦 出雲駅伝(13日、島根・出雲市出雲大社正面鳥居前スタート、出雲ドーム前ゴール=6区間45・1キロ)
昨季の大学駅伝2冠の国学院大が2時間9分12秒で2年連続3度目の優勝を果たした。昨季の箱根駅伝王者の青学大は4区終了時点で関東勢最下位の11位と大苦戦。
レース終了後、出雲市の浜山公園陸上競技場で5000メートル記録会が行われ、補欠に回った各校の選手が出場。青学大の椙山一颯(いぶき、1年)が13分55秒93でトップを取った。駒大の安原海晴(3年)が13分57秒74で2位、国学院大の鼻野木悠翔(2年)が13分58秒02で3位に続いた。
「もうひとつの出雲駅伝」と呼ばれる記録会で力走した青学大の椙山は「出雲駅伝でチームは悔しい結果になりました。次の全日本大学駅伝(11月2日)では選手に選ばれるように頑張ります」と次なる戦いに目を向けた。
5区の塩出、6区の黒田朝に続いて、椙山が記録会でトップ。原晋監督(58)は「5区から3連続区間賞です。少しは意地を見せられました」と苦笑いしながら話した。
今大会に向けて原晋監督(58)は「ばけばけ大作戦」を発令。現在、NHK「連続テレビ小説」(通称・朝ドラ)で島根県の松江市を舞台に、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)と妻・小泉セツをモデルとした「ばけばけ」が放送中。タイトルは小泉八雲の怪談にちなんだ「おばけ」のほか、進化を意味する「化ける」の意味があった。
「出雲駅伝初出場の1、2年生に化けてほしかったが、化けなかった。『ばけばけ大作戦』は20点ですね」と原監督は評価。「もうひとつの出雲駅伝」でトップを取った椙山に対しては「自己ベスト記録(13分秒47秒73)を更新していないので、特に化けていません。もっと大化けしてほしい」と期待を込めて話した。