◆第28回富士S・G2(10月18日、東京競馬場・芝1600メートル)=1着馬にマイルCSの優先出走権

 ソウルラッシュ(牡7歳、栗東・池江泰寿厩舎、父ルーラーシップ)の地力を信頼する。前走の安田記念は、レース中に左第4中手骨を骨折。

踏ん張りが利かない状況のなかでも、上がり3ハロン33秒9で3着まで追い上げてきたところに、改めて強さを感じた。

 夏場を治療と休養に充て、9月15日から乗り込みを開始。坂路でじっくりと負荷をかけつつ、毎週木曜にCWコースでしっかりと時計を出すルーチンで順調に調整を消化している。10月9日はCWコースでオープンファイア(5歳3勝クラス)を2馬身追走し、6ハロン82秒1―10秒7で1馬身先着。流れるような加速ラップを馬なりで刻み、一杯に追われた相手を楽々と突き放す絶好の動きは怪我の影響をみじんも感じさせない。ここに照準を合わせて、追うごとに状態を上げてきた。

 東京マイルは勝ち鞍こそないが、2着、3着が2回ずつと苦にしていない。マイルCS連覇に向けて挑む復帰戦となる。相手筆頭は前走で敗れた春のマイル王ジャンタルマンタル。この馬本来の走りを見せ、世代交代に待ったをかける。(山本 理貴)

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