「2025 パーソル クライマックスシリーズ パ」のファイナルステージ前日記者会見が14日、みずほペイペイドームで行われ、ソフトバンク・小久保裕紀監督が日本ハムとの最終決戦を前に強い思いを語った。リーグ連覇を飾ったが、2位の日本ハムとは最後まで激しい優勝争いを展開。

王者として迎え撃つ立場ながら、ライバルと同じ目線に立ち「パ・リーグをしっかり盛り上げた2球団だという自負があるので」と、再戦を歓迎した。

 今季の対戦成績も13勝12敗だ。「勝敗もほぼ互角。8月後半、9月とほぼ一騎打ちの優勝争い」と認め「『今年のパ・リーグは面白かった。2強が今年を引っ張ったね』と本当に思ってもらえるように。どう始まったかより、どう終わったかが大事。そういうパ・リーグの締めくくりにしたい」と宣言した。同い年の新庄剛志監督との対決については「何をされても驚かないというのを選手、首脳陣には伝えているし、僕自身も何をされても驚かない。彼なら仕掛けてくるという思いは常に持っています」と、どっしりと構えた。

 チームは背中を痛めていた周東が全体練習に合流。9月21日から実戦を離れているが、指揮官は「100%、全てのプレーができる状態ではないかもしれませんが、できる範囲で十分に戦力だと判断した」と出場選手登録を予告した。さらに、左ふくらはぎ痛で9月の戦いは離脱していた今宮も宮崎フェニックス・リーグでの調整を終えて復帰。

左肩関節亜脱臼で4月末に手術を受けた正木も加わった。「かなりプラスの材料は多いなと感じています」と小久保監督。「やはり短期決戦は特別な戦い。チームとしての勝利、もうこれしか考えません。シーズン通りではない起用も頭に入れながら、采配したい」と決戦に備えた。

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