「2025 パーソル クライマックスシリーズ パ」の最終ステージ(S)が15日からみずほペイペイで始まる。14日に前日会見に臨んだ2位の日本ハム・新庄剛志監督(53)は、ソフトバンク先発の天敵モイネロ攻略へ「4パターンくらいつぶせる作戦がある」と奇策を予告。
敵地に乗り込んだ新庄監督はノリノリでマイクを握った。勝負の最終S前日会見。ソフトバンクの先発がモイネロと聞くと、「モイネロくんの場合は4パターンくらいつぶせる作戦がある。うちはサイン32個くらいあるから増やせないんですけどね。乞うご期待」。今季8試合で1勝4敗、防御率1・87、みずほペイペイに限れば防御率0・38と封じ込まれている天敵攻略への奇策を予告した。
作戦の一つに挙げたのが、「とにかく真っすぐ待ち。真っすぐ待ってどう対応できるか」と、最速158キロの直球に狙いを絞るという。同席していた松本剛には、「そんなに速い? 真っすぐ待ってあのカーブは打てない? カーブ待ってカーブは?」と質問。
今季ソフトバンクとは12勝13敗。「実力の差は本当に感じていない」と昨季からの成長をかみしめた指揮官。警戒する打者には、「育成からはい上がって首位打者を取った牧原(大)くん。あと海野くん。なんかうちの試合だけ打つんですよ」と2人の名前を挙げた。
昨季も2位から勝ち上がったが同じソフトバンクに3連敗で屈した。「もしどこかに神様がいるのなら、あしたファイターズが勝ち、その次ソフトバンクが勝って、最後の最後で『さあどっちが勝つんだ』というシリーズになってくれたら」と新庄監督。昨季のリベンジを果たし、日本シリーズへ。まずはモイネロの壁を突破する。(川上 晴輝)