日本水泳連盟の倉沢利彰競泳委員長は19日、日本短水路選手権が行われている東京アクアティクスで取材に応じ、2026年の国際大会への日本代表派遣に関する説明を行った。9月19日開幕の愛知・名古屋アジア大会の代表は3月の日本選手権で決め、同時に8月に開催されるパンパシフィック選手権(米カリフォルニア州)の代表にも内定する。
派遣標準記録は22年以降の世界大会5試合)世界選手権、パリ五輪)のタイムを参考に3段階を設定。各種目5大会の最も速いタイムを基準とし、優勝タイムを「S」、3位のタイムを「1」、決勝の8位または準決勝8番手のタイムの速い方を「2」とした。これらの派遣標準記録は28年ロサンゼルス五輪の代表選考まで固定する予定だ。
ロス五輪では「金メダルを含む複数人のメダリスト輩出。入賞者数をパリオリンピック(13人)よりも上回る」と目標とする日本水連。倉沢氏は「8位相当の記録を切っている選手をいかに増やしていくか。来年からの3年間はS、1、2の3つの記録を固定して、(突破選手を)いかに増やしていくか」と新たな基準の狙いを話した。
米一部メディアではロス五輪の参加標準記録に、パリ五輪のエントリータイムの14番手相当のタイムが採用される報道があった。世界水連の執行役員のコメントも含まれており、「信憑性の高いもの」として受け止めている。「かなり高いレベル」と危機感をのぞかせた。「世界の情勢に後れを取らないように、良いスタートを切りたい」と力を込めた。