巨人は23日の「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」(午後4時50分開始)で鷺宮製作所の竹丸和幸投手(23)を1位指名することを公表した。

 竹丸の投球を初めて見たのは、今年3月のJABA東京大会だった。

細身でしなやかなサウスポー。スライダー、カーブ、カット、チェンジアップ…どの変化球でも難なくストライクを重ねていた。

 構えることなく、自在に生きる。野球人生にも“しなり”を感じる。広島の崇徳から首都大学リーグの城西大へ。「高校で野球はやめよう」と決めていたが、監督の勧めで大学に進学した。4年春までは2部。「働きながら軟式野球でも」と考えていたところ、鷺宮製作所から声がかかった。

 同社の幡野一男監督(56)は、大学時代の竹丸を見た際、「満塁であろうが、ランナーなしであろうが、全く変わらない表情で淡々と投げていた」と振り返る。ポーカーフェースは普段も変わらず、ドラフト会議前に心境を尋ねた時も、静かに「ただ待つって感じですかね」と泰然自若だった。

 「流れに乗って来たら、ここまでたどり着いた感じです」と自然体を強調する23歳は、巨人から1位指名を受けた瞬間、どのような表情を見せるのだろうか。(アマチュア野球担当・浜木 俊介)

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