巨人の大勢投手(26)が23日、岡本和真内野手(29)への感謝の思いを胸に、穴を埋めるような活躍を目指すことを誓った。22日に岡本がポスティングシステムを利用してメジャーへ挑戦することを発表。

4番を任され続けてきた大黒柱が移籍となれば戦力ダウンは避けられない。野手と投手でポジションは異なるものの、大勢は「チームメートとして本当に頼もしい存在なので寂しい気持ちと、より一層頑張らないといけないと思いました。和真さんの穴をカバーするのはなかなか難しいけど、投手という役割で何かカバーできれば」とさらなる奮闘を期した。

 長年、中心選手として責任や重圧を背負ってチームをけん引してきた姿は目に焼き付いている。「結果などの面で本当に引っ張ってもらった。ジャイアンツにはすごい先輩がたくさんいますけど、その中でもちょっと違った、引っ張り方、見せ方だった」。オンとオフの切り替えのうまさも学んだことの一つだという。

 グラウンド外での感謝も尽きない。新人王獲得時にはスーツをプレゼントしてもらった。プライベートで食事に誘われることもあり、一緒にすしや肉料理などに舌鼓を打った。「プロ1年目の時によくご飯に連れて行ってもらいました。連れて行ってもらうお店はやっぱりプロ野球選手はすごいな、と。

僕もこういうご飯を後輩にご馳走できるような選手にならなあかんなって思いました」とうれしそうに振り返る。

 公私でお世話になった先輩のプレーを見ることは楽しみの一つ。「メジャーで活躍されている姿を見たい気持ちと、応援する気持ちがあります」。主砲とは11月の侍ジャパンで共闘する予定で、この日はGタウンで調整した。さらに飛躍することは岡本への恩返しにもなる。最優秀中継ぎ投手賞に輝いた剛腕が熱い思いを宿して来季、フル回転する。(宮内 孝太)

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