広島・新井貴浩監督(48)が24日、東京から仙台を往復して1、2位コンビを弾丸訪問した。ドラフト会議から一夜明け、朝7時台の東北新幹線に乗って仙台大・平川蓮外野手(21)に指名あいさつ。

午後には神宮で試合があった亜大・斉藤汰直投手(21)と対面。2人に対して「来年2月のキャンプは1軍でスタートしてもらいます」と、将来の4番、エース候補として期待する思いをじかに伝えた。

 強行の疲れも何のその。指揮官は「2人の映像はすり切れるぐらい見てきた。こうしてご縁をいただいて、うれしくて、すぐに会いにきました」と笑み。創価大・立石は3球団競合で阪神に譲ったが、外れ1位で走攻守そろった両打ちの平川を指名。187センチ、93キロという恵まれた体を実際に見て「無限の可能性を感じる」と、声を弾ませた。

 最速152キロ右腕の斉藤は「2巡目で残っていると思わなかった」と、球団が大学生投手で一番に評価していた逸材だ。後日に予定する指名あいさつ前の電撃訪問。「黒田(博樹球団アドバイザー)さんのような投手になってほしい」と指揮官。あふれる熱量でチームを背負って立つ選手に育てていく。(畑中 祐司)

 ◆平川 蓮(ひらかわ・れん)2004年3月31日、北海道生まれ。

21歳。札幌国際情報を経て、仙台大で投手から野手に転向。今夏に侍ジャパン大学日本代表に初選出。今秋の仙台六大学リーグで4本塁打、22打点、13盗塁の3冠とベストナイン。187センチ、93キロ。右投両打。

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