巨人から23日のドラフト会議で単独1位指名を受けた鷺宮製作所・竹丸和幸投手(23)が24日、東京・新宿区内の同本社で吉村禎章編成本部長(62)らから指名あいさつを受け、巨人の新左腕エースを目指すことを誓った。

 * * *

 竹丸は勝負所で三振が取れる投手だ。

左投手は右打者の内角にクロスファイアが有効とされるが、外角でも勝負できる球威、コントロール、球種があるのが大きい。基本は直球とチェンジアップだろう。150キロを超える球速は申し分ないし、それを軸にスライダー、落ちる球が生きてくる。この即戦力投手を一本釣りできたのは大きいよね。

 身長は179センチでプロでは高くはないが、コントロールもいい。投げ方を見るとタイプ的には工藤公康(西武など)のようになって成長してくれればと思う。もちろん先発で使うだろうけど、中に入れても活躍できる使い勝手のいい選手に見える。

 社会人出身で、一発勝負の重圧を経験しているのも強みで、マウンドに表れている。まだ23歳だけど、追い込まれた状況でも冷静で集中力がある。(スポーツ報知評論家・高木 豊)

編集部おすすめ