◆秋季近畿地区大会▽1回戦 神戸国際大付3―1金光大阪(25日・さとやくスタジアム)

 来春センバツ(2026年3月19日開幕)出場校選考の重要な参考資料となる秋季近畿大会は1回戦2試合などが行われた。神戸国際大付は金光大阪との接戦を制した。

準々決勝の東洋大姫路―智弁学園は天候不順のため継続試合となった。27日午後2時に再開する。

 ダイヤモンドを回った主砲が、満面の笑みで本塁を踏んだ。2点リードの6回2死だ。神戸国際大付の川中鉄平右翼手(2年)が、右越えへアーチを架けた。「ライトオーバーかなと思ったんですけど、風もあってなんとか入ってくれた」。高校通算15本塁打で、春夏連続出場した21年以来の甲子園出場に前進した。

 当時の大黒柱は阪上翔也(近大)だった。23日のドラフト会議で楽天から7位指名を受けた先輩。現在も練習に顔を出すことがあり、スイングスピードや飛距離、体の大きさは、川中にとって衝撃だった。アドバイスをもらったこともあり、「自分のスイングで、みんなに火をつける、という気持ちで打席に立っている。阪上さんの背中を目指して」。

同じ主軸として、より決意を強くした。

 前回出場時の21年は、新型コロナの感染流行で春は観客が上限1万人。夏は生徒や保護者ら学校関係者だけだった。制限が多く、観客も少なかったため、「本当に寂しかった」と青木尚龍監督(61)。連戦で迎える橿原学院との準々決勝を突破すると、センバツ出場の当確ランプがともる。大歓声が包む聖地へ、ナインが突き進む。(瀬川 楓花)

 〇…準々決勝は、智弁学園が2回2死一、三塁、多井桔平三塁手(1年)の右越え2点三塁打などで4点を先制した。投げては、来秋ドラフト候補の最速147キロ左腕・杉本真滉(まひろ、2年)が、今夏の甲子園8強の東洋大姫路を相手に5回4安打無失点と好投。しかし、5回裏を終えて雨が強まり、試合が中断。34分間の中断を経て、継続試合が決まった。27日の午後2時に智弁学園が4点リードの6回表から再開する。

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