◆秋季近畿地区大会▽準々決勝 大阪桐蔭10―0天理=6回コールド=(26日・さとやくスタジアム)

 近畿大会では、大阪桐蔭(大阪1位)が天理(奈良2位)に6回コールド勝ちし、2年ぶりのセンバツ出場を当確とした。初回に一挙5得点。

3回には1番・藤田大翔捕手(2年)の2ランで突き放した。投げては192センチの1年生左腕・川本晴大が6回2安打、7奪三振で完封。春夏57度の甲子園出場を誇る名門を圧倒した。

 西谷浩一監督(56)は「実力差があるわけではない。今日はツキがあった」と冷静に振り返った。「毎年ですけど、今年は特に(練習の手伝いを)やってくれる」と引退した3年生に頭を下げた。前エースの中野大虎は、ドラフトで指名漏れした翌日も率先して打撃投手を務めた。同じ1番だった宮本楽久内野手から毎日、打撃指導を受けたという藤田も「甲子園が決まれば3年生のおかげ」と感謝。“オール桐蔭”で当確切符を得た。

 昨年は滋賀学園との1回戦で敗退。大阪勢は1927年の第4回大会以来98年ぶりのセンバツ選出ゼロの屈辱を味わい、大阪桐蔭は夏の聖地も逃した。「(大阪)桐蔭のプライドとして3季連続(甲子園を逃すこと)は絶対ないぞとプレッシャーをかけてきた」と藤田。

名誉挽回へ“西の横綱”の逆襲が始まった。(瀬川 楓花)

編集部おすすめ