◆第172回天皇賞・秋・G1(11月2日、東京競馬場・芝2000メートル)

 前走の毎日王冠で2着だったホウオウビスケッツ(牡5歳、美浦・奥村武厩舎、父マインドユアビスケッツ)は、本番に向け順当に上積みがある。1週前追い切りは22日に美浦・Wコースで実施。

離れた目標にした僚馬が動きすぎたため実質的に単走となったが、5ハロン65秒6―11秒4の好タイムをマークしラストの伸びも上々。

 手綱をとった岩田康誠騎手は「前走は重いと思っていたけど、それでも走ってくれているからね。折り合い面も去年と比べていい。前走より1週前の感じは全然いいと思う」と満足げな表情を浮かべ、奥村調教師も「毎日王冠の一週前より全然いいですよ。十分かなという感じはします。ダメージもないですし、間隔を詰めて使うのは悪いことじゃないですね。体つきを見ても、完成期に入っている感じはあります」と手応えを口にした。

 トレーナーが「左回りはよく走ってくれます。最後まであきらめないでくれますね」と話すように、昨年は同じく毎日王冠2着から臨んだ天皇賞・秋で3着に入った。今年は1着をもぎ取るべく、万全の状態を築き上げている。

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