今季、史上4人目の日米通算200勝を達成し名球会入りした巨人・田中将大投手が29日、ポスティングでメジャー移籍を目指す岡本和真内野手に“金言”を送った。ジャイアンツタウンスタジアムで始まった若手主体の秋季キャンプに一部参加。

午前中に岡本とペアでキャッチボールを行い「いろいろな国のカルチャーを受け入れて楽しめるぐらいやったら(メジャーでも)成功するんじゃないかな」と語った。

 田中将は楽天時代の13年に24勝0敗という伝説の記録を打ち立て、翌年からヤンキースへ移籍。在籍7年間でメジャー通算78勝をマークした。NPBから世界へ挑戦する現代の選手たちに向けて「(メジャーを)志して目指す選手は、行けるチャンスがあるならやっぱり経験したほうがいいなと思います。それは和真だけじゃなくて。可能性があって、そういう気持ちがある選手は、行けばいいと思います。自分の価値観、いろんな世界観は広がる。もちろん、勝負しに行くからあれですけど、結果としてはそういうところが見れる、知れる、感じられる。やっぱすごくいいことだなと思いますね」と話した。

 世界最高峰の舞台で成功するためには何が重要となるか。自身のメジャー挑戦当初を思い返し「国も違うし、いろいろな国の選手がいるわけだから、様々なカルチャーがある。その国その国によって日本で当たり前と思ってること、ドミニカで当たり前と思ってること、アメリカで当たり前と思ってることは全部違う。

そういう違いを、受け入れられるかどうかじゃないですか」と明かした。

 「全部が全部『日本はこうやったから。俺はこうやから』だけやと、ぶつかり合ってしまう。例えばそういう色々な国の文化、カルチャーを受け入れて楽しめるぐらいやったら、成功するんじゃないかなと思いますね。それは和真がどうこうじゃなくて、そういう気持ちがある人がいいんじゃないかなと思います」

 ヤンキースの元エースは移籍先未定となっている岡本の現在の心境もくみ「第三者から見れば『契約あるでしょう』とか気軽なことを言えるかもしれないけど、ポスティングやから。どこのチームになるのか、契約してくれるところがあるのか、それは決まってない。本人は絶対不安やから」と思いやってエールを込めた。

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