フィギュアスケート 西日本選手権兼全日本選手権アイスダンス予選会 第1日(1日、木下カンセーアイスアリーナ) 

 アイスダンスのリズムダンス(RD)が行われ、9月に新たにカップルを結成した紀平梨花(トヨタ自動車)、西山真瑚(オリエンタルバイオ)組が59・61点。「りかしん」が実戦デビューを果たし2位だった。

 女子シングルで18年GPファイナル女王の紀平にとっては、22年12月の全日本以来、1043日ぶりの実戦復帰。「3年ぶりプラスアイスダンス、初の試合。ドキドキの大会だったけど楽しく滑れた」と笑顔の紀平。経験者としてリードした西山も「1か月しか練習していなかったのでどうなるかと思ったけど、彼女もめちゃくちゃ努力して大会に出場できてとてもうれしく思っています」と、うなずいた。

 当初2人で掲げた目安の点数、60点に肉薄。右足の古傷でシングルでの26年ミラノ・コルティナ五輪挑戦を断念した紀平にとって、アイスダンスは「絶望のような感覚の中ずっと過ごしていたけど、それが少しでも明るく見えるような、アイスダンスが少しでも自分の中で希望になるような、そう見えた」という。2人で競技会のリンクに2人で立ち「1人で立っている時より、心強さや安心感は感じた」と語った。

 今大会の結果次第では、ミラノ五輪への道を残す。ただ今は自分たちの足元をみつめ、西山は「まずは自分たちのデビュー戦、新しい、いいアイスダンスチームができたんだよということを、たくさんの方に知ってもらえるように。明日は思い切って、自分たちのできることを精一杯出していきたい」と意気込んだ。

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