スキージャンプ全日本選手権ラージヒル兼NHK杯(2日、札幌・大倉山ジャンプ競技場=HS137メートル、K点123メートル)

 ラージヒルが行われ、レジェンド葛西紀明(53)=土屋ホーム=が4位に入った。W杯下部大会であるコンチネンタル杯(C杯)の代表入りを確実にし、9度目の五輪出場に望みをつないだ。

 C杯の代表選考を兼ねたこの日の大会。W杯代表6人とC杯代表入り確実の2人を除いて上位2人に入る必要がある中、1回目4位と好スタートを切ると、2回目も大崩れすることなく代表切符をつかみ取った。

 14年ソチ五輪でラージヒル銀メダル、団体銅メダルなどの実績を誇る。今年2月の札幌大会ではW杯歴代最多出場のギネス世界記録を579戦に更新した。年齢を重ねても国内大会では若手に負けじとトップクラスで活躍し、今大会前も「調子も悪くない。そろそろ本気出していこうかな」と話していた。

 9度目の五輪出場に向けては、C杯からW杯代表に昇格し、さらにW杯でも結果を残す必要がある。葛西は「さすがレジェンドだ。うれしいですし、めっちゃ緊張した。ここで勝たないとコンチもW杯もないと言い聞かせて、失敗なく飛べてほっとしている。W杯メンバーになってから五輪のメンバーが見えてくる。(五輪出場は)今はまだ小さい目標として見え隠れしている」と話した。

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