J1首位の鹿島は5日、第36節横浜FC戦(8日・メルスタ)に向け、非公開で調整を行った。

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 2位柏との勝ち点差はわずかに1。

5位の広島までが優勝の可能性を残す状態で、残り3試合となった。9季ぶり優勝を狙う鹿島にとっては、追われる立場で優勝争いの佳境を迎えることになる。

 鬼木達監督は「選手にも伝えましたが、緊張しないってことはないと思います。自分もそうですから」と朗らかな表情でコメント。プレッシャーとの戦いの心構えとして「自分も経験してきましたが、しびれるような戦いで、緊張するのは当たり前。それを受け入れて、初めてスタートラインに立てる」と説いた。

 2016年シーズンを最後に優勝から遠ざかる鹿島にとって、川崎で4度のリーグ制覇を成し遂げた指揮官の経験値は大きい。また、横浜FMでのV経験がある小池龍太、エウベル、レオセアラ、川崎で鬼木監督と共闘した知念慶らの存在も、大きな手助けになるかもしれない。

 鬼木監督は「緊張感がある中でやれることは、選手も鍛えられるし、自分自身も鍛えられます。自分たちが想像していないパワーも出てくるのかなって、そういう期待もしてしまいますよね。トレーニングを見ても、選手は本当に頑張っていて、今日なんかも個人トレーニングでうまくなろうとしている姿があった。苦しい時に、そういうものも表れるのかな」と期待を寄せた。

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