阪神・藤川球児監督(45)が8日、高知・安芸での秋季キャンプでラファエル・ドリス投手(37)を“臨時コーチ”に指名した。この日、支配下選手登録の助っ人では異例の秋季キャンプ合流となった右腕は早速、若虎を指導。

指揮官は「(ドリスは)力のあるベテランですね。いろんな国の野球を知っていて、そのなかでタイガースのことが大好きでやっていますから。組織の中で認めて行うのは問題ない」と目を細めた。

 チーム最年長の37歳は阪神、米大リーグ、四国IL高知でプレーするなど経験豊富。キャッチボールやランニングで軽めのメニューを消化すると、その後はブルペンにこもって選手の後方から助言を送った。来季2年目の最速157キロ右腕・木下にはツーシームを伝授。数日間滞在予定で、藤川監督が日本シリーズ終了後に掲げた「右の速球派の救援投手の台頭」へ、一役買う。

 「(ドリスは)選手に慕われている。現役が終わって、4年も5年も空くと体で一緒に表現することもできませんから。コーチにはできないところ」と指揮官。唯一無二の役割を託し、課題克服に向けてあらゆる手を尽くす。(小松 真也)

 〇…藤川監督は来季高卒5年目でこの日、秋季キャンプに合流した前川に「本人がやり直しって言ってますから。

能力はものすごく高い選手」と奮起を促した。今季は69試合で打率2割4分6厘、1本塁打でレギュラーをつかめなかった若虎。指揮官は10月に智弁学園高時代の前川に指導経験のある元監督の金本知憲氏に再指導を依頼したが、「もともと持っている特徴がある選手だから指導が難しい選手」と返答があったことも明かした。

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