巨人・田中将大投手が9日、宮城・気仙沼市の本吉除雪ステーションで、国土交通省主催の「気仙沼市防災避難訓練」に参加した。東日本大震災の被災地でもある沿岸沿いの街で、地元スポーツ少年団の大谷小ビッグウェーブ、本吉ロビンファイターズの選手たちと災害発生に備えた避難方法などを確認。

冒頭のあいさつから「僕自身、2011年の東日本大震災を経験しました。東北に戻ってきて震災の景色を見た時、がくぜんとしたことを今も鮮明に覚えています。間もなく震災から15年という時がたとうとしていますが、いつ、また同じような震災が起きるか分からないので、その時のためにしっかり準備をして、避難できるよう備えておきましょう」と呼びかけた。

 楽天に所属した昨季まで11年間、東北で過ごしてきた右腕。日米通算200勝達成も改めて祝福され「長年東北で投げてきて、今シーズンはジャイアンツでお世話になり、200勝を達成することができました。東北の皆さんからも『おめでとう』と声をたくさんかけていただき、宮城のテレビ局の方からも『どの局も取り上げていたよ』と。ものすごくうれしかったです。来シーズンも、活躍しているニュースを届けられたらなと思っています」と力強く話した。

 今回参加した小学生たちは、震災発生後に生まれた世代。「年数を重ねて、もう何年も前からそういうフェーズになってきている。学校とか色々な所で学ぶとは思うんですけど、実際に伝えていくことがすごく大事だと思います。日本にいれば自然災害が、起きてほしくはないけど、起きる可能性というのはあるので。

備えておいてダメなことはないと思うので、考えるきっかけ、広まるきっかけになればいいなと。そういう意識が高まればいいなと思いますね」と思いを込めた。

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