大相撲九州場所2日目(10日、福岡国際センター)

 東幕下22枚目・矢後(押尾川)が西22枚目・黒姫山(境川)に寄り切られ、黒星スタートとなった。

 当たった後に突っ張って先手を取ろうとしたが、左を差され、右を殺されてしまった。

必死に小手で振ろうとしたが、黒姫山の低い攻めに土俵を割った。

 右膝の手術から復帰して6場所目で初の黒星スタート。「切り替えて頑張ります」と口数は少なかった。先場所は3勝1敗から3連敗して復帰後、初めての負け越しの屈辱を味わった。

 師匠の押尾川親方(元関脇・豪風)も以前、「場所中もしっかり土俵に降りていますが、でも現状を打ち破るには、さらに何かが必要ということですね」と指摘。そのため早めに福岡入りして入念な調整を行ったという。「故頑張ります」と同じ言葉を繰り返すしかなかった。

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