敵チームから対応策をゲットする。来年のWBCで採用されるピッチクロックやピッチコムへの適応が求められる状況で、韓国との強化試合でも同ルールが採用される。

既に韓国プロ野球(KBO)では同ルールを導入していることから、岸田は「韓国と試合する中で(韓国を)見ながら学ぶということも言われてます」と、慣れている相手選手を観察することで攻略法を探る考えを明かした。

 10日の練習試合・広島戦ではチーム全体としてピッチクロックに苦慮。井端監督が「審判と話をして曖昧な部分をすり合わせ、選手に伝えた」と語ったように、同戦後に首脳陣が審判やタイムキーパーにピッチクロックなどの細かい条件について約1時間にわたって質問攻め。この日のミーティングで、内容がナインに共有された。岸田は「(ピッチクロックの開始が)どこから始まるかなどを確認しながら聞いていた」と認識を深め、金子ヘッドの「韓国の選手を見て、学びましょう」という働きかけにも呼応した。

 打撃論などもチームメートと意見交換しながら貪欲に学んでいる。「聞いたら教えてくれるのでいい時間になってます」。“吸収侍”となって、WBCメンバー入りにつなげる。(宮内 孝太)

編集部おすすめ