ヤンキースのA・ジャッジ外野手(33)が13日(日本時間14日)、全米野球記者協会(BBWAA)会員の投票によるア・リーグ最優秀選手(MVP)に選出された。22、24年に続いて2年連続3度目の受賞となった。

 ジャッジはMLBネットワークの番組にはサマンサ夫人、愛犬のガス、ペニーらと出演し、「本当に信じられません。全くダメだった時があっても、家族がいて、子どもがいてくれることは最高な気持ちです。そういった気持ちを持ち続けられたことが信じられない。そんなシーズンでした」。今年2月には自身のインスタグラムで1月27日(同28日)に第1子となる女児が誕生したことを発表。「ノラ・ローズ・ジャッジ」と命名したことも明かしていた。

 ナ・リーグではドジャース大谷翔平投手(31)が3年連続4度目のMVPを獲得。同番組には真美子夫人、愛犬デコピンらと登場した。大谷とジャッジは今年第1子(長女)誕生、愛犬家などと共通点も多く、両リーグの看板選手が今年もMVPを“同時受賞”した。

 今季のジャッジは152試合に出場し、打率3割3分1厘で自身初の首位打者を獲得。右肘を痛めて離脱した期間がありながら、自身初の2年連続50本塁打となる53本塁打、114打点はともにリーグ2位だった。

 昨年は満票受賞となったが、今季は最大のライバルが出現した。

マリナーズのC・ローリー捕手(28)が捕手&両打ち選手としては史上最多の60本塁打。125打点と合わせて2冠に輝いた。オールスター前日の本塁打競争でも捕手では史上初の優勝を果たし、シーズンでもチームを24年ぶりの地区優勝に導いた。

 それでも、強打者であることを表す指標として定着しつつある「OPS」(長打力+出塁率)はジャッジがメジャートップの1・145。ローリーの・948を大きく上回り、ナ・リーグトップの大谷(1・014)にも大差をつけた。MLB選手会が発表した選手間投票による「プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」(MVP)はローリーが選ばれていたが、記者投票では20ポイントの差でジャッジが勝利した。2人の票の内訳は以下の通り。

①ジャッジ

▽1位票 17票

▽2位票 13票

▽合計 355ポイント

②ローリー

▽1位票 13票

▽2位票 17票

▽合計 335ポイント

編集部おすすめ