◆ラグビー「リポビタンDツアー2025」 ウェールズ24―23日本(15日、カーディフ)

 世界ランク13位の日本代表は、同12位のウェールズに敵地で挑み、23―24で敗れた。2点リードの後半ラストプレーでPGを決められて“サヨナラ負け”を喫し、エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)は「ひどい気分だ。

最後の最後で、しかもプリンシパリティスタジアムでああいう負けをしてしまうのは、本当にきつい」と声を震わせた。

 終始圧倒、ラグビー・パスのスタッツでは、68%の陣地支配で優勢に進めていた日本。ただ決定機でのミス、そして3枚のイエローカードが響いた。「一つ言えるのは、シンビンの状況がだんだん、ひどくなっていると思う。今日シンビンが出たところのプレーは、故意なファールではなかった。それはウェールズに対してもそうだが、もっとセンシティブに考えないといけない。ラグビーというのは15対15でプレーされるべきであり、ワールドラグビーにもそこら辺を申したい」と指揮官。ウェールズも前半40分にレッドカードが出て一発退場。計4枚のカードが出た1戦に、ジョーンズHCも不満をつのらせた。

 秋のテストマッチシリーズはこれで4連敗。12月の27年W杯オーストラリア大会の組分け抽選会をにらんでも、有利とされる「バンド2」の世界ランク12位以内確保へ重要な一戦を落とした。今シリーズ最終戦は、22日の同11位のジョージア戦。

ジョーンズHCは「次の試合に向けて、しっかりと体を張って挑んでいきたい。選手たちは、切り替えてやってくれる」と前を向いた。

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