◆「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025」 日本―韓国(16日・東京ドーム)

 試合時間が3時間34分となり、3時間14分を要した前日(15日)に続いて、2戦とも3時間を超えた。今大会は「ピッチクロック」が導入され、投手はテンポを上げて投球することが求められているが、今季のNPBの平均時間(延長を除く753試合)の3時間5分に比べて、長いゲームとなった。

 MLBではピッチクロック導入初年度だった23年に、試合の平均時間(延長戦を除く)が前年度の3時間4分から、2時間40分と24分も短縮された。今回は2試合とモデルケースも少ないが、ともに乱打戦。この日は両軍合わせて20四死球に到達するなど、投手陣が苦しんだ。公式球への対応もあるが、投げ急ぐことによって、球威不足や制球ミスを引き起こしている可能性もある。

 15日には9回のマウンドに上がった平良が2死二塁で申旻宰への初球に、18秒のルールを超え、違反で1ボールを取られた。井端弘和監督はピッチクロックとピッチコムの対応について「韓国の選手はタイムを有効に使っている。自分のルーチン的なものを見つけること。そのあたりを各々がやっていかないと」と話している。

 ◇ピッチクロック MLBで試合時間の短縮を目的に23年から実施。現行ルールでは投手は無走者時は15秒以内、走者がいる場面では18秒以内に投球動作に入らなければならず、違反するとカウントに1ボールが加えられる。NPBでは未導入だが、24年のプレミア12では無走者の場合のみ、20秒以内というルールで採用された。

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