18日放送のテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜・午前8時)では、高市早苗首相の“台湾有事”に関する答弁を巡り、中国外務省が14日夜、中国国民に日本への渡航を避けるよう呼びかけたことなどを報じた。

 7日の衆院予算委員会で高市首相が「戦艦を使って武力の行使を伴うものであれば、これは、どう考えても存立危機事態になりうるケースであると私は考えます」と述べたことに対し、中国外務省の報道官が「日本が台湾海峡情勢に武力介入すれば侵略行為となる。

中国側は必ず撃退する」と述べるなど、緊迫感が高まっている。番組ではこの日、日本外務省の金井正彰アジア大洋州局長が中国側と協議を行うことも伝えた。

 これにコメンテーターの弁護士・菊間千乃氏は「今日外務省の局長同士が話し合いをすると。国の代表として公の発言になるので、そこで急に和解ってことにはいかないと思うんですね。ただ、必ず落としどころを探りながら、裏ではいろんな話があると思うんですけれども」と語った。

 その上で「中国の中で強い形の報道がずっとされていくと、最初は様子見していた国民の人たちの感情が変わってく可能性があるというのがこわい」と指摘。「中国にもいろんな考え方の方がいるけども、テレビの中で日本は制裁を受けるべきだ、みたいな発言が出たときに、それを見た上で感情的に何なんだってなって。民の方で感情的になったところが中国の公の方に利用されてしまう形になるのが望ましくない」と懸念した。

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