大阪でかつて「私学7強」としてしのぎを削った明星とPL学園の野球部OBが23日、大阪市内の明星高校グラウンドで交流試合を行った。

 甲子園に春夏12度出場で第45回(1963年)選手権大会優勝の明星の創部120周年を記念したもの。

同校は優勝メンバーの元阪神、南海捕手の和田徹氏らが参加した。OB会長の古森淳一氏は「伝統、誇りをしっかり継承、次世代につないで欲しいという思い」と、マスターズ甲子園やゴルフ甲子園などで交流があったPL学園を招待。元南海外野手で引退後はオリックスのスカウト部長などを歴任した堀井和人氏は「今、PL学園に野球部がないというのがさみしいけど、一緒に切磋琢磨してきたチーム」と、当時を懐かしんだ。

 両校合わせて約100人のOBが集結した。PL学園硬式野球部OB会顧問の鶴岡秀樹氏は「120周年の相手に私たちを選んでいただき、感謝。世代を超えてユニホームを着て試合ができることは本当に光栄に思います」と、かつてのライバルとの対決を喜んだ。

 明星が全国制覇した第45回大会を含め、選手権の大阪大会決勝では過去3度の両校の対戦すべて明星が勝利した。この日は、高校時代に片岡篤史氏、立浪和義氏らと春夏連覇した深瀬猛氏が監督を務めたPL学園が14―6で勝利。春夏合わせて7度の全国優勝を誇る同校野球部は、16年夏限りで休部している。鶴岡氏は「我々が今、チームがないので、それは“夢”になってしまうけど、またどこかで(現役同士が)対戦できたらうれしいです」と、願った。

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