◆第45回ジャパンC・G1(11月30日、東京競馬場・芝2400メートル)=11月25日、美浦トレセン

 2023年の日本ダービー馬タスティエーラ(牡5歳、美浦・堀宣行厩舎、父サトノクラウン)が上昇気配だ。

 G1・2勝目を手にした香港・クイーンエリザベス2世C以来となった前走の天皇賞・秋。

一度は先頭に並びかけるシーンをつくったが、最後は脚が鈍って8着だった。堀調教師は「一番の敗因は坂のあるコースで最も速いラップの区間で仕掛けて脚を使ったこと。(あれでは)どんな馬でも止まってしまいます」と脚の使いどころがかみ合わなかったことを敗因に挙げる。

 前走の反動はない。1週前は美浦・Wコースで5ハロン65秒4―11秒5をマークし、同じくJCに登録するダノンベルーガ(6歳オープン)を子供扱い。動きの質を一段階上げてきた。「レースの11日後にすぐに時計を出せたぐらい。厩舎のルーティーンより進んでいます」と指揮官は手応えをつかむ。

 この日は坂路で65秒6―15秒2。レース当該週を迎えても気合乗り、脚さばきは上々。前走以上の雰囲気が漂っている。

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