レッドソックスは、25日(日本時間26日)若手2投手プラス金銭で、カージナルスから、通算125勝右腕、ソニー・グレイ投手(36)を獲得するトレードに合意したと、発表した。今月36歳を迎えたベテラン投手が、レ軍ローテに加わり、チーム再建を目指すカ軍は、メジャー3年目の右腕リチャード・フィッツ投手(25)、22歳のプロスペクト左腕のブランドン・クラーク投手を獲得した。

 グレイは、2013年にアスレチックスでメジャーデビュー、2017年途中からはヤンキースで田中将大投手と先発陣を形成するなど、両リーグ計5球団で、計13年メジャーでプレー。3度の球宴選出を果たした。通算成績は125勝102敗、防御率3・58。計339試合に登板(うち先発330試合)し、1925奪三振。今季は32試合に先発し、14勝8敗、防御率4・28をマークし、201奪三振で、わずか38四球だった。

 来季は、カ軍との3年総額7500万ドル(約117億円)の最終年。全球団トレード拒否権を保持も、カ軍が再建モードに切り替わる中、トレードに合意した。米メディアによると、新しい契約では、グレイは、来季、年俸の3100万ドル(約48億円)と、カ軍からのバイアウトの1000ドル(16億万円)を併せて計4100万ドル(約64億円)が保証される。そのうち、2000万ドル(31億円)は、カージナルスが支払い、レ軍は残りの2100万ドル分(32億円)のみが、贅沢(ぜいたく)税の対象となる。レ軍は現在時点での2026年の総年俸は1億7675万ドルと、昨年より約3000万ドル下回っており、予算枠にはまだ余裕がある状況だ。

 レ軍のブレスローGMは、今月行われたGM会議で「最優先の補強ポイントは先発2番手。4、5番手ではない。

FA、トレードの可能性を探る」と語っていた。実質1年契約となるグレイが、その”2番手”に相応するのか―。18日にポスティングの交渉解禁となった西武・今井達也投手(27)が、5年を超える長期契約を結ぶと見られる中、今井争奪戦に留まるのか、撤退するのか、レ軍の動向が注目される。

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