今年度の映画賞レースの幕開けとなる「第50回報知映画賞」の各賞が1日、発表された。

 報知映画賞は第50回の節目にBS10プレミアム賞を新設した。

栄えある“初代”には「国宝」が選ばれた。

 映画専門チャンネル「BS10スターチャンネル」が来年の開局40周年に向け、10月から「BS10プレミアム」に名称を変更。同チャンネルの加入視聴者が最も「プレミアム」と感じた邦画作品を投票し、投票数で決定した。「国宝」は作品賞、監督賞、主演男優賞に加え、“プレミアムなファンが選んだ作品賞”も受賞した。

 視聴者からは絶賛するコメントが相次いだ。中でも主人公・立花喜久雄役の吉沢亮、ライバル・大垣俊介を演じた横浜流星の演技を評価する声が多く届いた。

 「吉沢さん、横浜さんのお芝居に圧倒され続けて奇跡のような映画体験となりました。感動という言葉では到底足りないような思いを何度も感じました」

 「約3時間があっという間。喜久雄と俊介のシーソーのように進んでいく人生の物語に夢中になりました。人生で一番好きな映画に出会えました」

 「主演2人の女形の美しさと演技力の高さ、衣装、演出、セリフ、全てにおいて言葉では言い表せないほど素晴らしい」

 「吹き替えなしの歌舞伎のシーンはとても素晴らしく、何度も見たくなる熱情と美しさでした」

 表彰式では同賞のブロンズ像が贈呈される。また、表彰式の模様は15日午後6時から同チャンネルで放送される。

 ◆国宝 任侠の家に生まれた立花喜久雄(吉沢亮)は上方歌舞伎の大物俳優・花井半二郎(渡辺謙)に引き取られ、部屋子となる。

血筋が重視される歌舞伎の世界で半二郎の息子・大垣俊介(横浜流星)としのぎを削り、女形として芸に生涯をささげる。

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