◆プロボクシング▽スーパーフェザー級(58・9キロ以下)8回戦 〇ジョン・マサンバ(判定3―0)ルイス・ミヤン●(3日、大阪・カンテレなんでもアリーナ)

 日本でプロデビューした南アフリカ出身のジョン・マサンバ(25)=TMK=が、プロ3戦目に臨み、ルイス・ミヤン(28)=ベネズエラ=に3―0の判定勝ちを収めた。

 マサンバは初回から果敢にジャブを繰り出し、主導権を握る。

3回には、左右のフックを効かせた後、終了間際の連打で、この試合唯一のダウンをゲット。終盤反撃に出てきたミヤンに対し、足を使ってさばき切った。判定は77―74、78―73、78―73とジャッジ3者いずれにも支持され、デビュー3連勝とした。

 試合後のリング上では、「3ラウンド目でいいパンチを当ててダウンを奪えたが、相手がすぐ適応してきた」と敗者をたたえたマサンバ。「私は日本をホームだと思っている。またあしたから着々と準備し、ジムの力を借りて、次の相手を探したい」と意気込んだ。

 マサンバは前試合まで、“亀田家の隠し子”の異名をもつ亀田正毅のリングネームで出場していたが、TMKジム関係者によると今回、マサンバが「自分の名前で戦いたい」と申し出たという。リングネーム変更後の初戦を飾り「俺はマサンバ。ありがとう」と日本語でファンに感謝した。

 TMKジムを創設した元世界2階級王者・亀田和毅(34)=TMK=はこの日、試合前にリング上であいさつ。「正毅(マサンバ)は次戦で世界ランカーとの試合を組んで、7戦目ぐらいで世界(初奪取)を狙わせたい」と期待。また、5月にIBF世界フェザー級王者アンジェロ・レオ(米国)に判定負けして3階級制覇に失敗した自身の今後については「来年4月か5月の世界戦実現に向け、動いている」と明かした。

 プロ通算成績はマサンバ3勝(1KO)、ミヤンが32勝(26KO)10敗となった。

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