歌舞伎俳優・中村獅童と女優・寺島しのぶが3日、東京・歌舞伎座で「十二月大歌舞伎」(4~26日)の第2部「芝浜革財布」の公開舞台稽古と囲み取材を行った。

 古典落語を元にした、拾った財布と愛情あるうそを巡って展開していく世話物の名作。

寺島の歌舞伎座出演は2023年「文七元結物語」以来、2年ぶり2度目となる。寺島が「歌舞伎座は私の本来の職場とは違うので。でもやっぱり大きさを感じる。これが最後のつもりで。謙虚な気持ち」というと、「また引っ張り出すから。最後じゃねーけど」と前回に続いて“コンビ”を組む獅童が本音を漏らした。

 獅童と味わいのある主人公夫婦を演じる寺島は、高市早苗首相を参考に役作りしたことを明らかに。高市氏は先月10日の予算委員会で時間切れが迫っていることを告げられ、重低音で「はいーっ!」と返事し、国会を笑いの渦に巻き込んだ。このドスを利かせた姿を見て「『これだ!』と思った」とひらめいたという。獅童と寺島は仕事命の首相に「師走にぴったりの作品。高市総理にもご覧いただきたい」と話していた。市川中車、梶原善、市川猿弥、澤村精四郎も出席した。

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