パナソニックホールディングスは8日、社会人野球の名門である硬式野球部を、26年シーズン終了をもって休部すると発表した。

 大阪・門真市を本拠地とする同部は、1950年に松下電器産業(当時)初の会社公認チームとして創部された。

これまで、日本選手権に43度出場し、00年と05年に優勝。都市対抗は57度の出場を誇る。“世界の盗塁王”こと元阪急の福本豊氏(78)=スポーツ報知評論家=や加藤秀司氏(77)、潮崎哲也氏(57)、関西独立リーグ・兵庫の久保康友(45)ら多数のプロ選手を輩出。22年からは元阪神の鳥谷敬氏(44)が総合コーチを務めており、今年も都市対抗に出場した。

 休部の理由について同社は、近年の成績不振に加え、「25年2月に発表したグループ経営改革の一環」と説明。5月に人員適正化として国内外で1万人規模を削減することも発表していた。

 パナソニック野球部OB・福本豊氏(スポーツ報知評論家)「松下電器の松下幸之助会長が生前、野球部、バレー部、バスケット部の3つは絶対になくさないと言っていたから、まさか休部はないと安心していた。ニュースで知って『えっ、ウソやろ』と驚いた。都市対抗の試合を毎年楽しみにしていたので寂しい限り。阪急ブレーブスがなくなり、パナソニックまで…。ショックが大きい」

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