米大リーグの各球団幹部、監督や代理人が集まるウィンターミーティング(WM)が8日(日本時間9日)から米フロリダ州オーランドで4日間の日程で開幕する。7日(同8日)は関係者が現地入りした。

例年、期間中に大物FA選手の契約がまとまることが多く、今オフにポスティング申請を行った巨人・岡本和真内野手(29)ら日本人選手の去就にも大きく影響が出ることが必至。今回のミーティングにおける“注目点”を挙げた。

 ディズニーワールドからほど近いホテルは華やかな雰囲気に彩られていた。全球団の幹部や代理人らが集結し、移籍交渉などを行うWMが8日から始まる。この期間中の注目点は主に3点だ。

 ▼焦点〈1〉大物の移籍 最注目は今季大谷(ドジャース)を上回る56本塁打、132打点でリーグ2冠に輝いたシュワバー(フィリーズからFA)だ。米スポーツサイト「ジ・アスレチック」はこの日、パイレーツが4年契約を提示し「このオファーは間違いなく(4年総額)1億ドル(約155億円)を超える」と報じた。残留か移籍か、WM期間中にも大型契約がまとまる可能性があり、タッカー(カブス)、アロンソ(メッツ)らの新たな契約もその後決まっていくだろう。

 ▼焦点〈2〉日本人の動向 移籍市場は大物FA選手の去就が決まり次第、“玉突き”的に動き出す事が多い。ポスティングでメジャー移籍を目指す巨人・岡本、ヤクルト・村上、西武の今井と高橋も、この期間中に事態が進展する可能性もある。今年も日本人選手は注目の的となっており「USAトゥデー」のB・ナイチンゲール記者は「彼らは大きな話題となるだろうが、より多くの話題に挙がるのは投手のはず」と今井の優先度が高まっていることを指摘。岡本については「Dバックスなどが彼のことを気に入っている。

打撃力はもちろん、いろんな位置を守れて(他の選手と比べて)コスト面も魅力的だからね」と評価した。

 ▼焦点〈3〉WBCに向けて 来年3月のWBCに出場する各国の監督会議も実施され、侍ジャパンの井端監督も参加する。同じ会場には各球団の監督や幹部陣もいるだけに、例えば日本人選手の出場可否について意見交換できるかもしれない。

 日本連覇の夢、そして菅野らFA組を含めた日本人選手の命運を左右する4日間が幕を開ける。(中村 晃大)

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