出場機会に恵まれない選手を他球団が獲得する第4回「現役ドラフト」が9日、非公開でオンライン開催され、巨人は日本ハムから松浦慶斗投手を獲得した。昨年の田中瑛斗投手に続いて2年連続で北の大地から期待の若手が加入する。

 2003年生まれの松浦は、身長186センチ、体重103キロの大型速球派左腕。150キロを超える直球が武器でパワータイプの投手といえる。エースナンバーを背負った大阪桐蔭では1年秋からベンチ入りし、3年春夏の甲子園に出場。21年ドラフト7位で日本ハムに入団した。高卒4年目の今季は2年ぶりに1軍登板ゼロ。ファームでは19登板(6先発)で2勝2敗3セーブ、防御率3・41。37イニングを投げて35三振を奪っていた。

 1軍では中継ぎのみで通算6登板し0勝1敗1ホールド、防御率5・40。日本ハム・新庄剛志監督は過去に「思い切りのある投手。勢いあるあの球が低めにどんどんいったら使い道がまた広がってくる」と潜在能力の高さを評価していた。

 また、巨人の大卒4年目右腕・菊地大稀投手は日本ハムが獲得。佐渡高、桐蔭横浜大を経て21年育成ドラフト6位で巨人入りし、今季は7登板で1勝1敗、防御率1・80だった。

 ◇松浦 慶斗(まつうら・けいと)2003年7月1日、宮城・石巻市生まれ。22歳。門脇小1年時に門小ガッツスポーツ少年団で野球を始める。2年終わりに北海道・旭川市に転居し、新富小3年から新富野球少年団に入団。6年時にファイターズジュニア選出。明星中では旭川大雪ボーイズに所属。大阪桐蔭では1年秋からベンチ入り。2年夏の交流試合と3年春夏の甲子園に出場。186センチ、103キロ。左投左打。背番号55。年俸650万円(金額は推定)。

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