プロ野球・巨人で活躍した元木大介氏が、10日までに自身のYouTubeチャンネルを更新。11月21日に行われた長嶋茂雄さんの「お別れの会」に出席しての心境を明かした。

 6月3日に肺炎のため89歳で死去した長嶋茂雄さんの「お別れの会」が11月21日、東京ドームで開催された。元木氏は自身のYouTubeで「お別れ会、行ってきました」と始めると、長嶋さんとの思い出を振り返った。

 長嶋さんとの数々のエピソードを語った元木氏は「長嶋さんって怒ったりすることあるんですか?」と聞かれると、「ユニホーム着ているときは厳しかったですよ」と返答。「みんなの思い出に残っている江藤智さんの満塁ホームランで、二岡智宏のサヨナラホームランで勝ったときだってオレ先頭打者だったから。そのときもすっごく怒っていて」と逆転劇の裏側を明かした。

 「『引っ張りばっかりしやがって』ってベンチで大声で。俺は「監督怒ってるな~」って思いながら準備していて、4ー0で負けててさ。それで最後に『大介みたいに!』って言ったから、えぇっ!って。今俺の名前行ったよなって。こんなんでショートゴロ打ったら明日はないなって思ったから、何とか追っつけよう!と打ったらライト前ヒットだった。そこから高橋由伸松井秀喜とつながって、満塁になって江藤さんがホームランを打って。二岡がホームラン打って。

江藤さんのホームランくらいから、ミスター怒ってるの忘れていると思うよ」と当時を回想し、笑顔を浮かべた。

 続けて、「長嶋さんは愉快な人、楽しい人。ただユニホームを着た時はもう鬼軍曹。勝負は下駄を履くまでわからないっていう言葉があるでしょう。ミスターは家に帰って風呂に入るまでわからない!っていうらしい。それぐらい厳しい」と柔和な表情で話すと、「松井とか王さんみたいにはなれないけど、俺も幸せな人だなぁと。本当に。映像を見ているだけで涙が出てきそうだった」と、「お別れ会」当日の思いを吐露。

 最後には「このYouTubeでは時間が足りないくらい、思い出はたくさんあります。本当に残念ですけど、ミスターが天国からジャイアンツを応援してくれると思うので、我々も見習って生きていきたいなと思います」と別れを惜しんだ。

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