ドジャース・大谷翔平投手(31)が日本代表として参戦を表明している来年3月のWBCで、米国代表が“大谷包囲網”を敷く方針であることが9日(日本時間10日)、明らかになった。米フロリダ州オーランドで開催中のMLBウィンターミーティング(WM)会場で取材に応じた米国代表のデローサ監督は、決勝の日本戦で今季サイ・ヤング賞の剛腕スキーンズを先発させ、大谷対策で変則左腕を招集する構想を披露。
前回大会で屈辱にまみれた米国代表が雪辱に燃えている。23年WBCの決勝。米国戦で侍ジャパンの大谷が9回に登板し、当時エンゼルスで同僚だったトラウトを空振り三振に斬った。帽子を投げ捨て、感情を爆発させた名場面は今も野球ファンの脳裏に刻まれている。前回も米国を率い、WMの会場で多くの報道陣に囲まれたデローサ監督は、当時を回想しながらイメージを膨らませた。
「(前回大会では)若い次世代に(大谷VSトラウトという)象徴的なシーンを提供したんだ。そういう意味で言えば、大谷とスキーンズの対戦が実現してほしい」。3年前、22年のWMでデローサ監督は「大谷がトラウトと対戦するところが見られるかも」と予言。米国にとっては悪い意味で的中した。今回も26年版の名勝負に思いをはせたが、あくまで大谷を倒すための最善策としてだった。
今季サイ・ヤング賞を受賞したスキーンズは新人だった昨季、初対戦の大谷に一発を浴びたものの、通算成績では11打数2安打6三振と圧倒。
大谷を強く意識する指揮官は、さらなる対策を温めている。試合中盤から終盤にかけては「大谷が手こずるような変則左腕を何枚か用意できたら」と明かした。大谷は今季、フィリーズとの地区シリーズでは徹底して左腕をぶつけられ、18打数1安打と苦しんだ。米国代表は来年2月の第1週までに30人の最終ロースターを決める方針だが、特に救援左腕は誰が選ばれるのか。日本にとっても最後まで目が離せない。
大谷擁する日本撃破へ、ドリームチームが完成しつつある。この日は、今季大谷を上回る56本塁打、132打点で2冠に輝いたシュワバーがフィリーズ残留報道より前にWBCに参戦することが発表され、ド軍の正捕手で大谷の特徴を知り尽くすスミスら計4選手が新たに加わった。一塁は空席だが、ひとまず9人の野手がそろった。主将ジャッジ(ヤンキース)、今季60本塁打の捕手ローリー(マリナーズ)ら25年の合計本塁打数306本で、平均34発と泣く子も黙る強力打線が見えてきた。
連覇を狙うWBCに向けて大谷は「米国だけではなく、各国素晴らしい選手が多いと思う。前回以上に来年のWBCも素晴らしくなるんじゃないかなと思います」と話していた。










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