侍ジャパン井端弘和監督(50)が9日(日本時間10日)、ドリーム布陣を敷くためにドジャースに直談判した。WBCの監督会議に出席するため、WMの会場入り。

山本由伸、佐々木朗希の出場可否、大谷の二刀流起用についてド軍からの連絡待ちという状況の中、現地午後0時過ぎに行われた取材では「(交渉は)これからです」としていたが、その後コンタクトを取ることに成功した。

 話し合いを終えたフリードマン編成本部長は「とても素晴らしい会話を持てた。我々は日本代表を支援しており、互いに敬意を持って進める」と振り返った。同部長によると、MLBに出場の可能性のある選手の書類を提出する期限は15日(同16日)。引き続き、協議を進めていく模様だ。

 本気モードの米国に負けじと、連覇を目指してベスト布陣を模索している。井端監督はドジャース以外のメジャーリーガーにも言及。カブス・鈴木、今永を「当然かなりの戦力だと思っている」とした上で、メジャー移籍を目指している岡本、村上、今井についても「一応入れる予定ではいます」と明かした。移籍先の球団との交渉となるが、「(年が明けても)待てるかな、と。それ以外の選手の調整もあるので、投手を含めて決まっているところから発表してあげた方がいいのかな」と、メンバー発表を分割して順次行うプランを示した。

 各チームの代表監督と一斉に行われた取材対応の中では、大谷の合流時期もイメージ。「(2月下旬から)合流してほしいけど、試合に出られるのは大阪(3月の強化試合)からだと思う。

前回(大会)と多分ほぼ一緒なので、大阪の2試合で仕上げてもらえたら」と3月2日のオリックスとの強化試合からの出場を希望した。

 大会を重ねるに連れて各チームの本気度も上がってきており、米国代表には「全員出そろったところでしっかり分析してやらないと」と警戒感を強めた。再び頂点に立つため、細部まで最善を尽くす。(中村 晃大)

 〇…井端監督は山本が米国Rから合流する案を否定した。ドジャースのロバーツ監督はABEMAの「おはようロバーツ」のインタビューなどで、今季フル回転した右腕について「米国ラウンドに進んだ場合に1、2試合投げられる可能性があるかも」とマイアミに舞台を移す準々決勝以降に合流するプランを示した。だが、井端監督は「日本はそういう風潮が過去ないと思うので。今のところ考えてない」と話した。

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