今季限りでくふうハヤテを退団した竹内奎人投手(26)が11日、来年4月から静岡市内の総合病院に勤務することが分かった。この日、ちゅ~るスタジアムで行われていた同チームの秋季キャンプ打ち上げに訪れた本人が明かした。

 リアルドクターKが新たな人生を歩む。竹内は昨年3月に医師国家試験に合格。異例の”現役ドクタープロ野球選手”として脚光を浴びた。当初から今季限りで野球は引退し、来年から医師の道へ進むことは決めていた。「2年間のブランクにはなったけど、これはポジティブなブランク。今後の人生に生かしたい」と、うなずいた。

 竹内は中学時代にU―15日本代表に選出された本格派右腕。静岡高から群馬大医学部に進み、準硬式野球部に入部した。2023年のドラフト会議では史上初の医学部医学科からの指名に期待がかかったが、吉報は届かなかった。その後、くふうハヤテのトライアウトに挑戦し、新球団の一員となって2年間プレー。今季は31試合に登板し、3勝2敗、防御率3・23の成績を残した。

 将来は経験を生かして「スポーツ整形の道を目指したい」と、話す。

河津町出身の竹内が高校時代に慣れ親しんだ静岡市から医師の第一歩を踏み出す。

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