◆第77回朝日杯フューチュリティステークス・G1(12月21日、阪神競馬場・芝1600メートル)

 今週の「考察」は4月に入社したルーキーの松ケ下純平記者が担当する。初回は強じんな末脚を持つアドマイヤクワッズに注目した。

 9月から中央競馬担当になった松ケ下純平です。よろしくお願いします。栗東トレセンでは、新人らしく自転車で駆けずり回る日々を送っております。馬券は大学時代に買い始め、末脚の光る馬を重視するスタイル。どちらかと言うと本命党です。今回が紙面初予想なので、当てたい!

 朝日杯FSは堅い決着が多い。4年前はのちに2000~2500メートルのG1を4勝したドウデュースがV。2年前は今年の春秋マイル制覇を達成したジャンタルマンタルが快勝した。直線が長く最後には坂もあるコース。広くて紛れも生じにくく、総合力と完成度、距離適性よりも能力そのものが重要だと感じる。

 今年は前記の名馬2頭にも劣らない素質馬がいる。アドマイヤクワッズだ。

新馬戦は前残りの競馬を4角9番手から差し切り。デイリー杯2歳Sは道中で徐々に位置を上げる器用さを見せ、最後はマッチレースで前に出る勝負根性も披露した。

 ペースが乱れやすい2歳マイル戦。我慢が利き、ラストで確実に伸びる決め脚を持ち、必要なら途中から動いていける操縦性。三拍子そろったリアルスティール産駒の信頼度はかなり高いとみている。(松ケ下 純平)

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