男子テニスで元世界ランキング4位の錦織圭(ユニクロ)が、2026年自身の開幕戦として、同年1月5日から始まるツアー下部のチャレンジャー大会、キャンベラ国際(オーストラリア・キャンベラ)に正式にエントリーしたことが17日、分かった。ツアーを管轄するATP(男子プロテニス協会)の公式エントリーリストに、名前が掲載された。

 キャンベラ国際は、チャレンジャー大会の中でも、最も規模が高いレベルだ。18日から本戦が始まる4大大会開幕戦全豪オープン(オーストラリア・メルボルン)の前哨戦のひとつでもあり、ツアー下部大会ながら、選手の層は厚い。錦織は、エントリー締め切りの時点では、まだ本戦に直接入れず、補欠の3番手に位置し、予選からとなる。今後、本戦から欠場者らが出れば繰り上がる。

 錦織は、キャンベラ国際の次には、1月12日から始まる全豪オープンの予選に出場予定。26年1月26日開幕の米サンディエゴで行われるチャレンジャー大会にもエントリーする予定だ。

 錦織は、2025年の開幕で、ツアー大会の香港オープンに大会推薦出場枠のワイルドカードを得て出場し、いきなり準優勝に輝いた。しかし、5月の全仏オープン前哨戦ジュネーブ・オープン(スイス)2回戦で腰椎分離症のため途中棄権。その後は、8月のシンシナティ・オープンで1試合を戦っただけで、実戦から遠ざかった。

 11月17日に開幕したチャレンジャー大会の横浜慶応チャレンジャー(神奈川・横浜)で復帰。「まだ完全とは言えない」と準々決勝で内田海智(富士薬品)にストレートで敗れた。それでも「26年に向けて、どうしても試合をしたかった」と意欲を見せていた。

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